国連への就職を考えている人、世界で活躍する仕事をしたい人。
国連インターンで学び、経験できることは?
インターンへの応募要件は?
有給インターンはあるの?
の疑問に答えます。
この記事を読むと、国連インターンで経験できること、応募条件、有給インターン情報についてわかります。
国連インターンでの仕事内容
インターンの資質や経験や配属先によりますが、下記のような仕事を任される可能性があります。(注2)
- オフィシャルドキュメントの準備や下書きのアシスト
- 会議やミーティングへの参加とその内容の要約
- ドキュメント、リーガル、インターネット等のリサーチ
- 会議のアシスト
- ウェブプレゼンテーション
- プロジェクトの評価
- 統計
- メディア分析
- スピーチ文章作成
応募要件
機関やポジションにより求められることは異なりますが、共通して次の要件が求められます。(注1)
- 学歴では、次のいづれかの要件を満たす必要があります。
- 修士もしくは博士(Ph.D)で学んでいる学生
- 学士の最終学年
- 学士、修士もしくは博士課程を卒業して1年以内の人
- 英語もしくはフランス語を優れて(Excellent)使いこなせること。
- 職員の子どもや兄弟はインターンシップに応募できません。
国連インターンの条件
期間
インターン期間は少なくとも2カ月間続き、6カ月に及ぶ場合があります。選考を通過したら、卒業前もしくは卒業後1年以内にインターンシップを開始する必要があります。
給料
国連インターンは基本的に無給です。旅費、保険費用、居住費そして生活費は、国連からは支払われないため、自分で支出するか支援を得る必要があります。
医療保険は、自分で手配し、証明を提出する必要があります。
機密保持
インターンの間に触れたすべての非公開情報の機密を守る義務があります。
単位取得
インターンシップ経験で、大学の単位取得ができます。インターンの単位認定方針は大学に確認してください。
有給インターン
UNDP、UNESCOをはじめ、ほとんどの国連インターンは無給です。しかし、在学中の学生や卒業したばかり人は、無償で働く余裕のない人が多いのが現実です。近年、国連が数千人の無給インターンを雇用していることへの批判が高待っています。そこで、有給インターンを受け入れている機関を紹介します。(注5)
UNICEF (国連児童基金)
- 勤務地:世界中
- 手当:さまざま(例、ジュネーブのUNICEF本部では1,500USD/月)
- 期間:6~26週(延長可能)
- 要件:①優れた学業成績の大学の学位(少なくとも過去2年間に在籍もしくは卒業)、②18歳以上、③英語、フランス語、スペイン語が流暢、③UNICEF事務所に親戚がいないこと。
インターン情報はこちら→ https://www.unicef.org/careers/internships
国際通貨基金 (IMF)
- 勤務地:世界中
- 手当:有給、往復航空運賃支給、医療保険手当
- 期間:10~12週間
- 要件:
- <博士の場合>
- マクロ経済関連分野でPhDを取得して1-2年以内、もしくは博士課程に在籍中。
- 32歳以下
- <修士の場合>
- 修士課程在籍中
- 28歳以下
- <法務部インターンの場合>
- 法学修士、法学博士またはそれ相当の学位を取得して1-2年以内。
- 32歳以下
インターン情報はこちら→ https://www.imf.org/en/About/Recruitment
国連世界食糧計画 (WFP)
- 勤務地:全世界
- 手当:手当あり(最大1,000USD/月)
- 期間:2~8カ月
- 要件:①大学または大学院に在籍(大学3年生以上)、②インターン応募の6カ月前までに大学または大学院を卒業、③過去12カ月にわたり授業出席、④英語が堪能(その他言語も必要になる可能性あり)、⑤健康上の支障がない、⑥国連WFP職員の子女、兄弟姉妹でない
インターン情報はこちら→ https://www.wfp.org/careers/job-openings?type=short-term-opportunities
United Nations System Staff College (UNSSC)
- 勤務地:イタリア/トリノもしくはドイツ/ボン
- 手当:450ユーロ/月(旅費、ビザ、居住費、ワクチンや健康保険への支援はなし)
- 期間:3~6カ月
- 要件:①学士号の最終学年者、修士号、博士号に在学中もしくは卒業1年以内の人、②流暢な英語、③もう1つ別の国連公用語の知識あると望ましい。
インターン情報はこちら→ https://www.unssc.org/about-unssc/employment-opportunities/internship-programme/
国連プロジェクトサービス機関 (UNOPS)
- 勤務地:世界中
- 手当:毎月の給付金と旅費(500USD)を受けられる可能性があります
- 期間:通常6カ月まで(延長可能)
- 要件:①学士(在学中もしくは卒業3年以内)、修士もしくは博士、②少なくとも1つの国連公用語が堪能であること。
インターン情報はこちら→ https://jobs.unops.org/
United Nations Alliance of Civilizations (UNAOC)
- 勤務地:アメリカ/ニューヨーク
- 手当:奨学生でない場合、一部手当あり
- 期間:通常6カ月まで(延長可能)
- 要件:①学士もしくは修士の卒業3年以内、②英語ともう1つの国連公用語が堪能であること。
インターン情報はこちら→ https://www.unaoc.org/vacancy-announcement/
Take Action!
あなたが外交や公共政策での国際的なキャリアを歩みたいとき、国連インターンは最高のスタートとなるでしょう。
国連職員の方々と働くことで、国連で働くイメージを具体化できます。
在学中もしくは卒業後1~3年の方は、無給で数カ月にわたるインターンは厳しいかもしれませんが、有給インターンという選択肢もあります。
また、「トビタテ!留学JAPAN」では、海外の国際機関本部や事務所でインターンを行う場合も奨学金を得られる可能性があります。
トビタテ!留学JAPAN はこちら→https://tobitate.mext.go.jp/
可能性に挑戦するあなたを応援します!次の記事で会いましょう!
出典
(注1) UN Career, Internship programme
(注2) 国連インターンシップの応募条件
コメント