- 世界銀行の職員の年収、福利厚生は?
- 世界銀行の採用方法は?新卒でも入れるの?
- 世界銀行への就職の難易度は?倍率はどれくらい?
の疑問にこたえます。
この記事では、世界銀行での仕事、年収、採用方法、就職難易度を簡単に解説します。
まず結論から紹介します。
- 世界銀行職員の税抜後の年収は、日本では事務職員は420~1130万円、専門職・技術職は770~2370万円、管理職は1570~3500万円です。
- 応募条件は、①修士号、②数年の職務経験、③英語に堪能であることが最低限求められます。
- 世界銀行の採用方法は6つあります。この中で、日本人が最も応募しやすい方法は「JPO制度」です。
- 競争倍率は、JPO制度は5~7倍、空席広告は約200倍、YPPは400~600倍ともいわれています。
- 就職難易度は高いですが、目指すポジションから逆算して専門性・語学力・職務経験を積めば実現可能です。約300人の日本人が世界銀行で働いています。
詳しくは次の章から紹介します。
また、世界銀行については、こちらの記事でも解説しています。
世界銀行での仕事、年収、福利厚生
仕事の概要
開発途上国の「国づくり」のしごとです。
世界銀行グループ(WBG)は、途上国の貧困削減と経済成長の促進のために、途上国の政府・政府機関への融資・技術協力・助言や、途上国における民間企業による事業への投融資や保証の提供などを行っています。
世界銀行の仕事は途上国を支援し、世界の貧困撲滅に貢献できる仕事。政府と仕事をするなどスケールも大きく、また誰かが必ず喜んでくれる仕事でもあります。ただ、水も電気もないところに何週間も出張したりするといったハードな面もあります。やりがいがある一方で、途上国開発への強い情熱が必要な仕事です。(注1)
年収
世界銀行は、国連システムの機関の一つですが、給料や福利厚生では国連共通制度を採用せずに、独自の制度を定めています。世界銀行の本部職員の給与は、アメリカ合衆国の消費者物価指数(CPI)に基づいて決められています。
世界銀行の本部での手取給料 (FY22 Net Salary Scale, USA, 2023年1月時点)はこちらです。
アメリカ本部での専門職の手取り年収は1000万円を超え、管理職は3000万~5000万円ほどとなります。
地域によりSalary Scaleが異なります。日本では事務職員は420~1130万円、専門職・技術職は770~2370万円、管理職は1570~3500万円とのことです。
世界銀行と同じように開発途上国への借款事業を行っているJICA(国際協力機構)の平均年収約815万円(税抜前)/平均年齢44.5歳と比べると高いです。
とはいえ、日本より生活コストが高いアメリカで、大学院卒の人材を確保するためには、アメリカの公務員と同水準の給料が支給されるのは妥当といえるかもしれませんね。
これに加え、下記のように充実した待遇となっています。
- 世銀職員は外交官待遇なため、所得税や住民税、社会保険料を払う必要がないこと
- 充実した福利厚生
福利厚生
世界銀行グループでは、職員は次のような充実した福利厚生サービスを受けることができます。(注4)
健康、生命、事故およびその他の保険プログラム
- 世界銀行グループで働くすべてのスタッフは、生命保険、傷害保険、労働災害保険に無料で入ることができます。
- 本部採用のスタッフとその家族は、3つの包括的な医療/歯科の福利厚生プランから選択して受けることができます。
年金制度
- すべてのスタッフは包括的な年金制度に加入でき、年金は退職時に支払われます。
転居、第三国定住および駐在員のメリット
- 国際的な転勤のありうるポジションの職員には、任命時に転居給付が市は割られ、雇用終了時には第三国定住給付が支払われます。
有給休暇
- 新入社員には、年次有給休暇は26日、傷病休暇は15日が与えられます。
ワークライフバランス
- ワークライフバランスを高めるために、在宅勤務、時短勤務、フレックスタイム、ジョブシェアリングなどの制度があります。
- ヘルスサービス部門での健康相談、フィットネスセンター、保育サービス、授乳室の設置などが行われています。
福利厚生がとても充実しているので、国際協力をしながらでも、子育てをなどワークライフバランスをとりやすい環境です♪
世界銀行に就職するための要件
世界銀行のスタッフになるためには、最低でも次の要件が必要です。
もちろん募集されるポジションにより求められる要件が異なりますので、募集情報を確認しましょう。
- 世界銀行の各職種に関連する修士号(経済、金融、法律、教育、医療、環境等の関連技術分野)
- 関連分野での職務経験 (目安:JPOでは2年以上、ミッドキャリアでは5年以上)
- 英語で職務遂行可能(最低限の目安:TOEIC880点以上、TOEFL PBT 600点以上、TOEFL iBT 100点以上)
- PHRDスタッフグラントなど過去に日本政府の支援を受けたことがない
- 第二外国語ができることが望ましい
世銀の採用担当さんとのQ&A
世界銀行で働くには海外の大学院の留学経験は必要ですか?
もし国内の大学院か留学かを選択できるのであれば、英米の大学院に留学することが望ましいと考えます。これは、世銀スタッフには高い英語能力、特に高度な文章作成能力が求められるためです。
世銀で働く殆どの日本人スタッフは英米の大学院への留学経験を有していますが、中には留学をせず日本で大学院教育を受け、世銀で活躍されている方も少数ながらいらっしゃいます。(注2)
世界銀行で働くには博士号は必要ですか?
博士号を持った人は大勢います。また、エコノミストなど、博士号を持っていることが強く期待されるような職種もありますが、世銀グループ内でも仕事の内容によって求められる専門性・経験が異なるため、全ての職種・分野で必ずしも博士号が求められるわけではありません。(注2)
世界銀行への応募には第二外国語は必要ですか?
第二外国語ができれば、選考にあたって多少有利に働くでしょう。
特に、ラテンアメリカ地域、およびフランス語圏アフリカ諸国で働くためには、それぞれ高度なスペイン語、フランス語能力が必要とされます。また、中東・北アフリカ地域ではアラビア語が、東欧・中央アジア地域ではロシア語を話すことができると有利です。(注2)
採用方法・倍率
世界銀行グループでは日本人の採用を積極的に進めています。採用の方法は次の6種類があります。(注3)
- 空席広告(空席情報はこちら)
- ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)
- リクルートミッション(不定期採用)
- ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)・プログラム
- 世界銀行グループ アナリストプログラム
- ミッドキャリア(中途採用プログラム)
- 専門職員
- インターンシップ・プログラム(夏季・冬季)
このうち、倍率のクチコミがあるものはこちらです。
- JPO制度:5~7倍
- 空席広告:約200倍
- YPP:400~600倍
以上から、就職難易度は「非常に高い」といえるでしょう。
専門性・語学力・職務経験のある世界のエリートの方々との競争です。
JPO制度では、競争相手が日本人に限定されますが、空席公募やYPPでは世界中の方々との競争になるため、より就職難易度は高くなります。
数年間の職務経験が求められるため、基本的に新卒で世界銀行の職員になることは難しいですが、修士卒から新卒で入社されたshinmeeさんがいます。
「世界銀行で働くデータサイエンティストのブログ」を書かれていますので、新卒での応募を考えている方は参考にされると良いと思います。
Take Action!
いかがでしたか?
この記事では、世界銀行での仕事、就職するための方法を解説しました。
ポイントはこちら!!
- 世界銀行職員の税抜後の年収は、日本では事務職員は420~1130万円、専門職・技術職は770~2370万円、管理職は1570~3500万円です。
- 応募条件は、①修士号、②数年の職務経験、③英語に堪能であることが最低限求められます。
- 世界銀行への応募方法は6つあります。この中で、日本人が最も応募しやすい方法は「JPO制度」です。
- 競争倍率は、JPO制度は5~7倍、空席広告は約200倍、YPPは400~600倍ともいわれています。
- 就職難易度は高いですが、目指すポジションから逆算して専門性・語学力・職務経験を積めば実現可能です。約300人の日本人が世界銀行で働いています。
私は「国際協力で世界を良くする仲間を、1人でも増やす」という想いから記事を発信しています。
1人の力は小さくても、皆で集まると大きな力になると信じて。
頑張るあなたを応援しています!
次の記事で会いましょう!
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出典
(注1) 就職ジャーナル 世界銀行 関本範枝さん【人事部長インタビュー】
(注2) 世界銀行 採用に関するFAQ
(注3) 世界銀行 主な採用プログラム
コメント
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