SDGsのマーケティング上のメリット、デメリットとは?
の疑問にこたえます。
この記事では、今、中小企業がSDGsに取り組むべき理由3つ、マーケティング面でのメリット/デメリットを解説します。
本記事の信頼性
SDGsのマーケティング面のメリット3つ
企業イメージの向上→プル型の営業を強化
SDGsについて全く知らない中小企業が82% (注1)もある中で、SDGsについて知り取り組みを行えば、企業イメージが向上し差別化につながります。
大企業の多くはSDGsの取り組みを加速させています。大企業との取引を継続もしくは獲得するためにも、SDGs対応が求められる時がくる可能性があります。
そのようなときに備え、事前にSDGs対応を進めておくことがおススメです。
また、現在SDGsの認知が中小企業にも広がりつつありますので、自社媒体などでSDGsの取り組みを発信すると、それがメディアに取り上げられる可能性があります。そうなれば、企業のブランドイメージが強まり、積極的に営業をかけなくても引き合いがくるようになるでしょう。
すぐには成果が出ず、中長期の取り組みになるかもしれませんが、SDGsへの対応は持続的な経営に貢献します。
SDGsをきっかけに消費者のアクションを引き出す
世の中でのSDGsとESG (環境・社会・ガバナンス)投資の認知度は広がっています。
2019年に全国生活者1万500人を対象とした 『2019年度 ESG/SDGsに関する意識調査』では、次のような結果になりました。
SDGsの認知度 : 15.7% (2018年) → 24.2% (2019年)に8.5ポイント伸長
ESGの認知度 : 15.0% (2018年) → 18.3% (2019年)に3.3ポイント伸長
SDGsやESGに関する情報に触れる機会が増え、認知が高まってきているといえます。
生活者全体の性年代別ESG/SDGsの認知度は次の表です。特に20~30代の男性の約40%はSDGsについて認知していることがわかります。(注2)
また、企業のSDGsに関する取り組みを知った約7割の人が何かしらのアクションをとっています。
このようにSDGsへの取り組みが、消費者の行動に影響を及ぼすようになってきています。
消費者向けの商品を取り扱っていて、消費者への認知度を高めたいような場合にはSDGsへの取り組みが一つのきっかけになる可能性があります。
社員のモチベーション向上→お客様のロイヤリティ向上
SDGs対応を検討し、「仕事を通じて、地域そして世界にどのような良い影響を与えるか?」と振り返ることで、社員それぞれの働く目的、仕事への誇りなどの再発見につながります。
インターナルマーケティングは企業が社員に対して行うマーケティング活動のことです。
社員を顧客と同様にとらえて従業員が働きやすい環境を整えることによって、仕事への誇りを持たせたり、企業への帰属意識を高めることを目的とします。そのことによって質の高いサービスが顧客に提供されて、顧客満足度を高めることになります。顧客満足度が高くなればリピーターが増え、最終的には企業の利益につながります。
デメリット
コストがかかる
SDGsの取り組み次第ですが、新商品開発にかかる人件費・経費、SDGsに関する取り組みを発信する広報費、などの費用が生じる可能性があります。
既存の商品についてSDGsと共通した価値を見出し広報での見せ方を変えるなど、お金をかけずにSDGsに対応することも可能です。しかし、より大きく社会や環境に貢献するためには、ある程度の費用負担も考慮に入れる必要があります。
途中で挫折すると、費用も時間も無駄になる
SDGsが本業で取り扱う商品やサービスに直結していると継続しやすいのですが、本業と離れているほど後手に回り勝ちです。途中でやめてしまうと、SDGsの対応に使った費用や時間も無駄になってしまいます。
Take Action!
SDGsの取り組みについて、マーケティング面でのメリットとデメリットを紹介しました。
メリット
- 企業イメージの向上→プル型の営業を強化
- SDGsをきっかけに消費者のアクションを引き出す
- 社員のモチベーション向上→お客様のロイヤリティ向上
デメリット
- コストが発生する
- 途中で挫折すると、費用も時間も無駄になる
おススメの方法
- 読者の皆さんの会社ではすでにSDGsにマッチするような取り組みを行っているかもしれません。まずは会社の取り組み、価値について見直してみるのが良いでしょう。
- 次に、新たにSDGsの取り組みを行う場合には、本業に関連した範囲ではじめてみるのがおすすめです。
読者の皆さんのお役に立てればうれしいです!
頑張るあなたを応援しています!次の記事で会いましょう!
出典
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