クラウドファンディングで生活費を集めることはできるの?
成功事例と炎上事例を知りたい!
成功させるためのコツは?
の疑問にこたえます。
この記事では、クラウドファンディングで生活費を集める方法について、成功事例、炎上事例、そして成功させるためのコツを考察します。
最後には、成功させるための確認・検討事項のチェックリストを紹介します。
クラウドファンディングで生活費を集められるの?
結論から言うと、集めることは可能です。
とはいえ、生活費へのクラウドファンディングへのハードルは高いです。
「クラウドファンディングやってみたけど、うまくいかなかった。1万円しか集まらなくて、ツラい」といった話も溢れています。
クラファンでの支援者の多くの方が自立して生活費を稼いでいる中、
- なぜ生活費をクラウドファンディングで募る必要があるのか?
- なぜバイトや仕事で稼ぐ方法を取らないのか?
- 自分でできることを全力で尽くしたうえで、協力を募っているのか?
- このプロジェクトで、支援者のどのようなニーズを叶えるのか?
といった壁に直面します。
次では、生活費のクラファンの成功事例と、失敗事例を紹介します
成功事例
非日常クリエイターの堀元見さんのプロジェクト「生きたい!」です。
9月分の生活費をつのることを目標に、8万円の目標を設定したところ達成率160%の12.8万円のお金を集めることに成功しました。
お金は堀元さんの生活費に充てられ、プロジェクトのゴールは「生きる」こと。
普通なら、「え?ふざけてるの?」と思われ、無視されてもおかしくないです。
なぜこれが成功したのでしょう?
筆者なりに考察してみました。
成功要因1:クラファンの支援者さんの「ヒーロー願望」ニーズを満たしている
クラウドファンディングは、「ヒーロー願望」という独特な消費者心理によって支えられています。
ヒーローになりたい。戦隊モノに憧れた子供時代。今でも心のどこかに、この気持ちを持ち続けている人は多いのではないでしょうか。
クラウドファンディングでは、「自分がお金を出したから、この人はXXXできた」という、自分がヒーローになったような感覚を得ることができます。
成功するプロジェクトでは、漏れなく、この「ヒーロー願望」のニーズをみたしています。
このプロジェクトでは、「自分が支援したから、堀元さんは自らの生き方を貫いて生き長らえ、日本を面白くした」という価値を提供しています。
成功要因2:自己開示して、理解を得て、応援したいと思わせる
堀元さんは「非日常クリエイター」としての人生観や職業観を表現し、「フリーハゲ」という通行人にバリカンで坊主にされる遊びなどの取り組みを紹介することで、支援者さんからの理解を得ています。
トップ画像では、セミを食べようとしている写真に、「生きたい!」という文字。
衝撃的ですね。生きるためにお金が必要なことが伝わります。
ありのままの自分の生き方に正直に、そんな自分を表現すること。
そうすることで、支援者さんからの理解を得て、応援をされる存在になるのではないでしょうか。
クラウドファンディングだけでなく、人生でもいかせる学びです。
成功要因3:支援者さんを面白がらせる
ユーモアが素晴らしい!お笑い芸人並みのユーモアセンスを発揮しています。
非日常クリエイターとして、面白い遊びをつくりだす。
そういった人生観ならではのリターンが設定されています。
気になるリターンはこちら!
- 大きい声であなたにお礼を言います
- 2分ほどのビデオレターを送ります
- 僕が食べるものを1回操作できます(1000円以内で食べられるものに限る)
- 僕を一日自由に使えます
- 僕を◯時間自由に使えます
- 次にやる【フリー◯◯】の内容を決められます
- 2時間、叫んで宣伝します
- ジャムの賞味期限が近づいてきたら電話でお知らせします
「ジャムの賞味期限が近づいてきたら電話でお知らせします」、「2時間叫んで宣伝」とか、求める方いるのかな?
もはやネタですね。
こうして、支援者さんに「面白いやつがいる!この人が生き長らえたら、日本も面白くなりそう!」と思ってもらう。
プロジェクトを通じて、面白い価値をつくり出す。
お金は価値を創り出した結果の祝福として集まったのですね。
炎上事例
児童教育を学習中の女子大生が「途上国の子供達の夢バトンをつなぐ」という企画のもと、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)で旅行資金を募りました。
しかし、予算の内訳を見てみると「カメラ代:15万円」「航空機代:18万円」「生活費:93万円」などほとんどが子供とは関係のない費用。
これに対して『ただ遊びたいだけではないか?』と批判が殺到しました。
さらに、企画が本名で公開されていたので、気になったユーザーが女子大生のFacebookを確認。すると「一生遊んで暮らしたい」との書き込みが発見され、批判はますます強くなる結果となりました。
炎上要因1:自分自身の生き方と行動に一貫性がない
クラウドファンディングで生活費を募るには、自分自身を表現して、周りの人から応援されることが不可欠です。
そこで、自分の人生観とプロジェクトとの一貫性が問われます。
「一生遊んで暮らしたい」という人生観と、「途上国の子供達の夢バトンをつなぐ」というプロジェクトに一貫性があるのか?
「途上国の子どもたちのため」と言いながら、実際は「自分が遊びたい」だけではないか?
一貫性がないと伝わり、支援者さんはその矛盾に敏感に気づきます。
大学生など年代関係なく、プロジェクトには責任があり、炎上のリスクがあります。
プロジェクトに一貫性はあるか、掲載内容は応援したいと思われるような内容か、周りの方からの協力を得て事前にチェックすることがおススメです。
炎上要因2:お金の使い方の透明性が低い
プロジェクトの目的と、お金の使途が一貫していることも大切です。
このケースでは、「途上国の子供達の夢バトンをつなぐ」という目的のもと、予算の内訳はカメラ代、航空機代、生活費などほとんどが子供とは関係のない費用です。
このプロジェクトで効果的に途上国の子どもたちの夢がつながるの?
生活費はなぜ93万円も必要なの?
こういった矛盾から、子どものため、でなく、自分のため、にプロジェクトをしたいように伝わります。
それは、支援者さんからの不信感につながります。
目的に沿って、プロジェクト内容と予算を計画することは大切です。
プロジェクト内容について、周りの方からの協力で、複数の視点で検証することがおススメです。
成功させるためのコツ【チェックリスト】
クラウドファンディングを成功させるためのコツとは?
成功事例と炎上事例をふまえて、チェックリストをつくってみました。
読者の皆さんのプロジェクト実施にあたり、参考になれば嬉しいです。
- 目標設定は適切か?
- プロジェクトを通じて、支援者にはどのような価値を提供できるか?
- 支援者が求めるモノ・コトの魅力的なリターンを設定しているか?
- コンセプトが伝わりやすい写真・画像をメインビジュアルにしているか?
- ストーリー性があり、情熱が伝わる文章か?
- (生活費の場合)自分を表現しているか?
- (生活費の場合)自分自身の生き方とプロジェクトに一貫性はあるか?
- 目的、プロジェクト内容、予算に矛盾はないか?
- プロジェクト内容を友人・知人が読んで理解でき、応援したいと思うか?
- スタート初日が勝負!友人・知人に声をかけておいて、初日に目標額の30%を集められる状態をつくれているか?
- SNSを活用しているか?
- SNSでも生き方とプロジェクトの一貫性はあるか?
Take Action!
いかがでしたか?
この記事では、クラウドファンディングで生活費を集める方法について、成功事例、炎上事例、そして成功させるためのチェックリストを解説しました。
生活費の資金調達は、ハードルは高いですが、人の心を動かすことが出来れば成功する可能性はあります。
成功すると資金を応援してもらえ、失敗しても低リスクに再挑戦できます。まずは試してみてはいかがでしょうか。
頑張るあなたを応援しています!
次の記事で会いましょう!
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出展
(注2) InRich 【違い】クラウドファンディング=乞食・詐欺行為ではない?|3つの炎上事例もあわせて紹介します!
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