ワンピースで、メタファー的に取り上げられている社会問題について、分かりやすく、知りたい!
天竜人が人を奴隷にしてたけど、これって現実社会でもあるの?
▽この記事で分かること
- アニメ「ワンピース」より。天竜人の奴隷の扱い
- 現代の奴隷の問題。私たちも消費を通じて影響
- 私たちにできること
この記事の作者は、ワンピースが大好きな、人道支援NGOの現役スタッフです。
ワンピースの中では、いくつか実在する社会・環境問題がメタファーとして使われています。
ワンピースは社会の縮図、と言われるほどです。
読者の皆さんにとって、世界での社会・環境問題を楽しく学び、興味をもつきっかけになれれば嬉しいです。3分ほどで読めます。
※ワンピース作者が、実際にこの社会・環境問題を参考にしているかは分かりません。メタファーから連想される社会・環境問題を、独断と偏見で紹介しています(*^^*) ご了承ください♪
アニメ「ワンピース」より。天竜人の奴隷の扱い
魚人島を目指す、麦わらの一味はシャボンディ諸島に立ち寄ります。
そこで、ハチから「天竜人には絶対に手を出してはならない」と注意を受けます。
その天竜人とは?
天竜人は世界貴族といって、世界の創造主の末裔たちです。
生まれながらにして莫大な財産と大きな特権のある彼らは、往々にして傍若無人です。
人を人とは思っておらず、下々民と呼んで、奴隷、おもちゃ、コレクションといった扱いをしていました。
彼らの言う下々民と同じ空気を吸わないために、マリージョア以外ではシャボンやカプセルのような物を被っており、自分が往来をとうるときに跪いていないものは容赦なく殺し、気にいった女性がいれば問答無用で側室にしてしまい、飽きればポイです。
何故、このような事がまかり通るのか!
それは、仮に天竜人に手を出せば、たちまち海軍本部の大将が軍を率いてやってくるからでした。
しかし、ルフィーはそれを顧みず友のために天竜人を殴ります…!?
現代の奴隷の問題
今も奴隷っているの?
過去のことじゃないの?
実は、今も多くの人が奴隷的な扱いをされ、搾取されています。
現代の奴隷にあたる人は、4030万人いると推定されています。(2016年時点, 注1)
そのうち、71%が女性、29%が男性です。
2490万人が強制的に労働させられ、
1540万人が強制的に結婚させられています。
※Walk Free Foundation(以下WFF)の報告書『2018 Global Slavery Index』より
より詳しく知りたい方は、この記事をご覧ください。
強制労働で作られたリスクが高い輸入品トップ5
この問題は他人事ではありません。
日本を含むG20の国々は、消費を通じてこの問題に加担してしまうリスクがあります。
G20は強制労働で作られた商品を3540億ドルも輸入したと推測されています。
トップ5の商品はこちら。
- 1位 コンピュータ、携帯 (2001億ドル)
- 2位 衣類 (1277憶ドル)
- 3位 魚 (129憶ドル)
- 4位 カカオ (36憶ドル)
- 5位 さとうきび (21憶ドル)
日本は、アメリカに次ぐ2位の輸入大国です。(悪い意味で)
470億ドル(1$=110円換算で約5.17兆円)も、強制労働で作られた商品を輸入したと言われています。
そのほとんどがコンピュータ&携帯、衣類、そして魚でした。
日本は、WWFによる格付だとCCCで対応が遅れている国の一つです。
ドキッとしませんか?
私たちの身の回りにあるものですね。
気づかないうちに、この問題に加担してしまってるかも…?
政府が規制してくれないので、自分たちで考えて買う必要ありです。
Take Action!私たちにできること
いかがでしたか?
この記事では、こちらを解説しました。
- アニメ「ワンピース」より。天竜人の奴隷の扱い
- 現代の奴隷の問題
この問題について、私たちができることを4つ紹介します。
学ぶ
現代の奴隷について、より学びたい方はこの記事をご覧ください。
考えて消費
日本では政府が規制してくれないので、私たちが普通に生活している中で、現代の奴隷の搾取に加担してしまうリスクがあります。
知って、行動する。これが一番の対策です。
これを買う時には、産地を気にして買いましょう。
- パソコンや携帯などエレクトロニクス
- 衣類
- 魚
- チョコレート
自分だけでなく、友達や家族に教えてあげるのも1つの方法です。
また、アニメを観る時「これって現実社会だとどうなのだろう?」と考えてみるのも大事です。
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寄付する
人身売買の被害者のうち25%が子どもです。
国際NGOのワールド・ビジョンは、人身取引や性的虐待・搾取から子どもたちを守るために、予防・啓発、被害にあった人たちの保護とケアを行っています。
詳しくはこちら>> 1日あたり150円で途上国の子どもたちの支援を
働く
強制労働などの人権問題を解決するために、国連、NGOなどで働くことも方法の一つです。
こちらの記事を参考に、キャリアを考えてみましょう。
私たち一人ひとりの力は微力ですが、集まれば大きな力になります。
頑張るあなたを応援しています!
次の記事で会いましょう!
出展
(注1) WALK FREE FOUNDATION, Global Slavery Index 2018
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