ワンピースで、メタファー的に取り上げられている社会問題について、分かりやすく、知りたい!
ベビー5の過去の回想で、貧困と飢餓で捨てられたストーリーがあったけど、現実社会でもあるの?
▽この記事で分かること
- アニメ「ワンピース」より。貧困、飢餓…ベビー5の捨てられた過去
- 世界での飢餓の現状と原因
- 私たちにできること
この記事の作者は、ワンピースが大好きな、人道支援NGOの現役スタッフです。
ワンピースの中では、いくつか実在する社会・環境問題がメタファーとして使われています。
ワンピースは社会の縮図、と言われるほどです。
読者の皆さんにとって、世界での社会・環境問題を楽しく学び、興味をもつきっかけになれれば嬉しいです。3分ほどで読めます。
※ワンピース作者が、実際にこの社会・環境問題を参考にしているかは分かりません。メタファーから連想される社会・環境問題を、独断と偏見で紹介しています(*^^*) ご了承ください♪
アニメ「ワンピース」より。貧困、飢餓…ベビー5の捨てられた過去
ベビー5は、かつて貧しい村で生まれ育ちました。
食べ物も着る服も満足ではない暮らしは、子供心ながらに大変でしたが、不幸という訳ではありません。
幸福か不幸かは、生活の豊かさで決まるものではないので、貧しいから不幸と簡単には決められないのです。
しかしベビー5は、貧しい村で取り決められた残酷な運命に翻弄されることになります。
村が貧しく、このままでは全員が餓死すると判断され、口減らしのためにベビー5の母親は、「娘を捨てるように」と村人に命令されるのです。
母親としてはもちろん娘を手放したくはありませんが、全員が生き残るためなら仕方ないとして、娘を捨てる決意を抱きます。
娘を捨てる際、母親はベビー5に向かって「役に立たないお前は必要のない人間なんだから」と言いました。
これはわざと発言したもので本心からではないと思います、幼いベビー5にその辺の理解はできません。
こうした悲しいエピソードがあり、ベビー5は必要とされることに固執した人に育ちます。
さて、現実の社会ではどうなのか?
世界での飢餓の現状と原因
日本では飽食が問題になっていますが、途上国では飢餓の問題が深刻です。
今でも、8億1100万人がいまだに毎晩空腹をかかえたまま眠りについています。(2021年時点)
2018年時点では、飢餓で世界では日に4~5万人、年間で1,500万人以上の人が亡くなっています。
そのうちの7割が子どもたちと言われています。(注1)
飢餓がなくならない原因
世界で食べ物が足りないのでは?
世界での人口の2倍近くの穀物が世界で生産されていますので、足りないわけじゃありません。
世界規模で見れば十分な食糧が生産されているにも関わらず、そういった地域にまで届けられない、また届けられたとしてもそこで暮らす人々が貧困状態にあり食べ物を購入できないな
世界の年間穀物消費量は2015年の24.7億トンから2025年には28.0億トンにもなると考えられ、2014年の世界人口73億人で計算すると、25億トン÷73億人=342kg(一人あたりが年間穀物消費できる量)となります。
一人あたりの年間の消費標準量は180kgとされており、およそ2倍近くの穀物が世界で生産されている計算になるのです。(注2)
では、なぜ飢餓はなくならないの?
原因は大きく、「経済」と「構造」の面で分けられます。
経済的飢餓
紛争や干ばつなどにより、食糧価格が高騰し、確保するのが難しい状況による飢餓です。
長期的に続くと、慢性的な栄養失調をおこす子どもが後を絶ちません。
これは支援で対処できますが、ニーズに対して供給が追いついていないのが問題です。
構造的飢餓
政治の腐敗、農業対策の不足、田畑の荒廃など、食糧を増産するための施策がないorほとんどない状況による飢餓です。
国の社会構造の改善が求められるため、解決が難しい問題といえます。
Take Action!私たちができること
いかがでしたか?
この記事ではこれを紹介しました。
- アニメ「ワンピース」より。ベビー5の捨てられた過去
- 世界での飢餓の現状と原因
学び、食品ロスを減らす
世界の飢餓の問題について学び、私たちができることは何だろう?と考え続けることが重要です。
日常的にできることとして、こちらがあります。
- 買い過ぎない
- 買ったものは賢く保存し、使いきる
- 食べきる工夫をする
- フードドライブをつかう
- 賞味期限間近の商品を買う
支援する
飢餓状態の人に食を届けている団体を支援することも方法です。
世界の飢餓にはWFP、Table For Twoなどが有名です。
また、日本でも子どもの飢餓の問題があります。
こども食堂、こども宅食、などを支援することも飢餓の解決につながります。
働く
公害問題の解決や、次世代に良い環境を残すために、国連、NGOなどで働くことも方法の一つです。
こちらの記事を参考に、キャリアを考えてみましょう。
私たち一人ひとりの力は微力ですが、集まれば大きな力になります。
頑張るあなたを応援しています!
次の記事で会いましょう!
出展
(注1) WFP 飢餓をゼロに
(注2) gooddo 世界で増え続ける食糧問題。飢餓による子どもたちへの影響とは
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