- ESG不動産投資とは?
- メリットとデメリットは?
- ESG不動産の今後の可能性は?
の疑問にこたえます。
ESG不動産投資とは
概要
ESG不動産投資とは、判断軸に従来のリスク・リターンの2軸に加え、「社会的インパクト」という3つ目の軸を加えた投資のことです。不動産の取引にあたっては、短期的な価値上昇だけでなく、資産が生み出す中長期的な価値を重視しています。
社会課題の解決のためには、公的な投資だけでなく、民間投資がとても重要です。不動産へのESG投資の促進に向けて、官民で連携した取り組みが求められています。
具体的には、国土交通省は次のようなスキームで、民間企業との連携を考えています。投資家は、評価機関によるESGインデックスや企業による情報などをもとに投資判断を行います。(注1)
現在、日本の不動産においてESGの評価制度が検討されているのはオフィスビルのみです。しかし、環境問題に対する意識が広がっていけば、住居に対しても評価制度が設けられる可能性はあります。
ESGの分野別の取り組み
環境(E)へのインパクト
- 省エネ性能の向上(再生エネルギーの活用、CO2排出量や電力使用量の削減など)
社会(S)へのインパクト
- 健康性・快適性の向上
- 地域社会・経済への貢献(雇用の増大やイノベーション、建物周辺環境への影響など)
- 災害への対応(地震や水害に強い建物など)
- 超少子高齢化への対応(高齢者向けの施設、ヘルスケア施設など)
ガバナンス(G)の取り組み
- ガバナンスの確保は、不動産事業を支える基盤として、不動産の開発・運用・投資における中長期的なパフォーマンスを確保するために重要。
メリット
- 長期的で安定した資産運用
- 不動産投資を通じて環境づくりや雇用創出などの社会貢献をできる
- 省エネによるライフサイクルコスト削減で、中長期的に不動産価格に反映される可能性
- ESG不動産投資がさらに加速すると、環境にやさしい不動産の価値がさらに上がる可能性
デメリット
- 投資対象の評価・選定に手間がかかる
- 短期的な利益よりは、長期的な価値に目を向ける必要がある
ESG不動産投資の可能性
国土交通省がESG不動産投資の認証制度をつくるにあたり大切にしている価値は、「健康性・快適性」「利便性」「安全性」です。これらを満たすような不動産はどのような物件でしょうか?
一例としては、次のようなオフィスビルが望ましいということになります。(注1)
- 省エネ
- 施設やその周辺での雇用
- 充実したIT設備
- 高い耐震性能
- 保育所・託児所へのアクセス
どれもオフィス利用者に好まれる特徴です。賃貸需要を持った企業から見て「こういうビルに入居したい」と思われる特徴は、投資用不動産として強みとなり、価値が高まります。
Take Action!
ESG不動産投資とは、判断軸に従来のリスク・リターンの2軸に加え、「社会的インパクト」という3つ目の軸を加えた投資のことです。
よりESG不動産投資を普及されるために、国土交通省が主導して制度づくりや、官民での連携を進めています。投資家にとってのメリット・デメリットはこちらです。
メリット
- 長期的で安定した資産運用
- 不動産投資を通じて環境づくりや雇用創出などの社会貢献をできる
- 省エネによるライフサイクルコスト削減で、中長期的に不動産価格に反映される可能性
- ESG不動産投資がさらに加速すると、環境にやさしい不動産の価値がさらに上がる可能性
デメリット
- 投資対象の評価・選定に手間がかかる
- 短期的な利益よりは、長期的な価値に目を向ける必要がある
読者の皆さんの理解や投資判断のご参考になれば嬉しいです!
頑張るあなたを応援しています!次の記事で会いましょう!
出典
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