- 青年会議所(JC)のSDGsの取り組みとは?
- SDGs推進宣言、戦略計画(Strategic Plan)とは何か?
の疑問にこたえます。
この記事では、青年会議所の概要、そしてSDGsへの取り組みについて解説します。
青年会議所とは
- 理念 :共に向上しあい、社会に貢献しよう
- 設立 :1951年
- 年齢制限:20~40歳
- 信条 :「修練」「奉仕」「友情」
- 活動 :より良い社会づくりをめざし、ボランティアや行政改革等の社会的課題に積極的に取り組んで。さらには、国際青年会議所(JCI)のメンバーとして各国の青年会議所と連携し、世界を舞台として、さまざまな活動を展開しています。 (注1)
- 日本JC総予算:約15億円
- 日本JC所属の会員会議所数:692団体 (注2)
- 会員数 :約33,000人(2020年1月現在)(注2)
- 任期 :理事長をはじめ全ての役職の任期は1年 (注1)
- 会員の特徴:第1次産業~第3次産業まで、あらゆる業種で活躍しています。約9割が取締役&管理職として企業の中核を担っています。創業者、事業継承者が多く、地域との強い絆が特徴です。(注3)
青年会議所とはの紹介動画はこちら
青年会議所のSDGsの取り組み
SDGs宣言
日本青年会議所の第159回総会(2019年1月)において、全会一致でSDGs推進宣言が採択されました。(注4)
「日本の青年会議所はSDGs達成に向けた運動を推進することを宣言する」
SDGs推進宣言
宣言内容自体はシンプルなものです。しかし、このような具体的な活動に対して決議がなされたのは29年ぶりの快挙でした。
外務省との「SDGs推進におけるタイアップ宣言」
SDGs推進宣言の直後に、日本青年会議所は、政府のSDGs政策を先導する外務省と「持続可能な開発目標(SDGs)推進におけるタイアップ宣言」を行いました。
この宣言では、次のような取り組みの宣言がなされました。
- 中小企業や自治体におけるSDGs推進
- 次世代の子ども達へのSDGs推進
- SDGs達成に向けたプロジェクトの全国実施
これらの宣言をうけて、青年会議所の会員3万3000人(少なくとも3000社の中小企業)がSDGs達成に向けた活動を行っています。
2020-2024 JCI JAPAN Strategic Plan
2020-2024 JCI JAPAN Strategic Planは、「地域に根ざし、国を想い、世界を変えよう。」をスローガンとした、2020~2024年の5カ年計画です。
社会、経済、環境、人材、組織の5つの分野(横軸)について、地域・国家・国際の3つのフィールド(縦軸)ごとに計画が立てられています。
日本JCは連絡調整総合期間として全国692の会議所(LOM)を支援するとともに、あらゆるパートナーと協働し、この計画を実行するとしています。
全国692の会議所(LOM)では、それぞれにStrategic Mapを立てて取り組めるように次のような使い方とワークシートが提案されています。
SDGsの取り組み例
例えば、横浜青年会議所では次のようなSDGsの取り組みを行っています。(注5)
- LIMEXという石からつくられた新素材の活用を促進し、水資源と森林資源の保全。
- 「SDGsパーク@横浜開港祭」でSDGsの関連プロジェクトを紹介。SDGsパークの中央には、バックトゥザフューチャーに登場するタイムマシンであるデロリアンの実物大の車両を設置しました。このデロリアンは、衣服を燃料にして走行することができ、17の目標のうち12の「つくる責任つかう責任」に沿うものとなっています。この取り組みが評価され、「第1回SDGsビジネス大賞」で優秀賞を受賞しました。
まとめ
青年会議所は、「共に向上しあい、社会に貢献しよう」という理念のもと、よりよい社会をつくるための様々な取り組みを行っています。
2019年に全会一致でSDGs推進宣言が採択され、「日本の青年会議所はSDGs達成に向けた運動を推進することを宣言する」とされました。
5カ年の戦略計画(2020-2024 JCI JAPAN Strategic Plan)では、SDGsを中核として日本全国の各会議所が取り組みを行っています。
読者の皆さんの理解のお役に立てれば嬉しいです。
頑張るあなたを応援しています!次の記事で会いましょう!
出典
(注2) 公益社団法人日本青年会議所 概要資料
(注3) 公益社団法人日本青年会議所 会員の構成
(注4) 2019年度京都会議
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