エンジニアとして働いてて、仕事にやりがいを感じない…。
自分の仕事はパーツすぎて、何につながってるか分からない。
納期に追われて、誰もほめてくれないし、話しかけてもくれない。鬱になりそう…。
という方のモヤモヤを解消するために、この記事を作成しました。
私の知り合いのIT会社の社長さんが口々に言います。
好きじゃないと続けられない。
請負だけの仕事ではなく、何かITを活かす夢や希望のプロジェクトに参加して
社会に役立つ実感とか、モチベーションとかにつながることしてほしい。
ITエンジニアの皆さんのやりがい、働きやすさを改善する一助になるのが、国際協力やSDGsだと思います。
この記事の信頼性
この記事では、まずご自身が求めるものを明確にした上で、ITエンジニアとして働く目的を再発見する方法4つを紹介します。
皆さんにとって、ご自身を振り返り、少しでも前を向いて働くきっかけにしていただければ何よりです。
求めているものを明確に、具体的にイメージする
仕事の納期に追われて、寝食を忘れるほどの生活を送られている方もいるのではないでしょうか。
納期に追われて、誰もほめてくれないし、話しかけてもくれない。
そういえば、何のために働いてるんだっけ…?
たった1度きりの人生。
やりがいを持って働き、後悔せずに生きたいですよね。
だからこそ、一度立ち止まって、大局的な視点で「働く目的」に立ち帰ってみませんか?
まずは、ご自身の中で、この問いかけと向き合ってみましょう。
- どのような生き方をしたいですか?
- あなたが働く目的は何ですか?
- あなたはどんな時にやりがいを感じますか?
- あなたはどのような社会を子どもや、大切な人に残してあげたいですか?
あながた求めるものを明確に、具体的にイメージできたでしょうか。
次の章では、仕事で実現するビジョン、働く目的を再発見するための方法を4つ紹介します。
働く目的を再発見する方法4つ
会社のCSR/SDGsの取り組みを知る
日々の仕事はパーツかもしれませんが、その仕事はきっと誰かの幸せ、そして社会貢献につながっています。
「自分の仕事が何につながっているか」知るために、次のことに意識を向けてみるのはいかがでしょうか。
- プロジェクトによって実現する未来
- お客様先の会社を支えることでつくる未来
経団連がSDGsを推進していることから、大手企業ではCSRやSDGsに取り組んでいる企業が多いです。
そういった会社では、CSR/SDGsの方針や報告を公開しています。
お付き合いのある会社の取り組みを知ることで、あなたの仕事でつくり出す未来が見えるかもしれません。
ここでは、NTT DATAと日立での取り組み例を紹介します。
NTTデータグループ
NTTデータグループでは「Trusted Global Innovator(信頼される世界的な革新者)」をビジョンとして掲げ、自社の利益追求だけでなく、お客様に寄り添い、ビジネスイノベーションや社会課題の解決を実現することを目指しています。
持続的な成長に向けたSDGsを見据えて、環境・社会・ガバナンスに配慮したESG経営に取り組んでいます。
▽具体的な取り組み例
- クラウド型遠隔医療ソリューションで医療従事者の負担軽減に貢献
- アバター遠隔接客サービスで業務の省力化と店舗体験のデジタルシフトに貢献
- 世界中の人々の生活向上をめざすUSAIDのミッション遂行を支援 など
詳しくはこちら>>NTT DATAサステナビリティレポート
日立グループ
日立では「利他の精神と情熱をもって、社会イノベーション事業で社会課題を解決していきます」というメッセージのもと、サステナビリティを事業戦略の中核に組み入れた「サステナビリティ経営」を行っています。
持続可能な社会を実現するために、「社会価値」「環境価値」「経済価値」の3つの価値を上げることを目指しています。
そのために、IT、エネルギーなどの5つの事業領域での取り組みを行っています。
詳しくはこちら>>日立サステナビリティレポート 2020
皆さんのお付き合いのある企業での取り組みはどうでしょうか?
日々やる仕事は、パーツであったとしても、それが連なれば社会を変える力になります。
いったん立ち止まって、大局的な視点から見ると、「仕事の意義」が見えてくるかもしれません。
留職する
ITの仕事では、サービスを利用するお客さんの顔を見れなかったり、社会課題を解決しているはずなのに、中々実感を得にくいこともあります。
クロスフィールズでは、ワークショップや留職プログラムを提供し、体験を通じて自ら気づく機会を提供しています。
▽利用者の声はこちら
このように、お客さんに寄り沿い、現場での経験を通じて、自己発見することが出来るのではないでしょうか。
SDGsの可能性を知る
よりマクロな視点で、日本政府、国連などが描いているビジョンを知ることも方法の一つです。
「持続可能な開発目標(SDGs)」
ビジネスマンなら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
最近はSDGsのバッジをつけている人を見かけることも増えてきました。
日本政府は「Society 5.0」というビジョンを掲げ、IoT、ビッグデータ、AI、ロボットなどの先進技術に巨額の投資を行うプロジェクトを行っています。
これは、SDGsの理念と強い親和性があり、経団連では「Society 5.0 for SDGs」として取り組む構想を示しています。
SDGsによる市場機会は、このように言われています。
- 各目標の市場規模:約70兆~800兆円程度
- 分野ごとの市場規模:モビリティシステムは2.02兆ドル、ヘルスケアソリューションは1.65兆ドル、エネルギー効率化は1.35兆ドル、クリーンエネルギーは1.2兆ドル
- 世界全体におけるデジタル化による経済効果(増分):約173兆円/年
- Society 5.0の経済効果:2025年には17兆円まで市場拡大の見込み
▽詳しくはこちら!
ITでどのような世界が実現されるのでしょうか?
知れば知るほど、ワクワクしませんか?
市場規模も拡大する見込みで、可能性に溢れています。
国際協力の仕事をする
JICA海外協力隊に参加する
JICA海外協力隊では、「コンピュータ技術」や「PCインストラクター」といった隊員の募集を行っています。
基本的に2年間、専門性を生かして途上国の開発に貢献する活動を行います。
JICAからの派遣では、語学研修や現地事務所でのサポートなど、手厚い支援を受けながら活動できるのがメリットです。
詳しくはこちら>>JICA海外協力隊 コンピュータ技術
より直接的に社会課題の解決に取り組みたい方におススメです!
開発コンサル企業でITエンジニアとして働く
開発コンサル企業は、JICAからの委託を受けて、途上国へのICT支援プロジェクトを調査・実施する役割を担っています。
株式会社TOKYOでは、「情報通信技術(ICT)を通じて世界の発展に寄与する」ことをビジョンとして、次の事業を行っています。
- ODA事業(情報通信技術分野)支援サービス
- 海外事業支援サービス
- ITコンサルティングサービス
- 情報システム開発支援サービス など
株式会社TOKYOでは、JICA海外協力隊の経験者を積極的に採用していますので、協力隊の後のキャリアとして考えるのも良いかもしれません。
NGO/NPOでITエンジニアとして働く
意外かもしれませんが、NGO/NPOでは、このような仕事でITエンジニアを募集しています。
- 支援者データベースの保守管理
- 社内のパソコン、サーバ、通信機器などのハードウェアの保守管理
あなたの専門性や経験を生かして、NGOを支えることで、その団体を通じて社会貢献をする方法もあります。
NGOの職員として働くと、現地での活動ニュースに日常的に触れられるため、自分の仕事を通じたやりがいを実感しやすいといったメリットがあります。
NGOで働いている筆者の実感では、民間企業でキャリアを積んだ後に、「仕事を通じて社会貢献したい」想いから転職する方が多いです。
Take Action!
いかがでしたか?
この記事では、まずご自身が求めるものを明確にした上で、ITのエンジニアとして働く目的を再発見する方法4つを紹介しました。
- 会社のCSR/SDGsの取り組みを知る
- 留職する
- SDGsの可能性を知る
- 国際協力の仕事をする
皆さんにとって、ご自身を振り返り、少しでも前を向いて働くきっかけにしていただければ何よりです。
私は「国際協力で世界を良くする仲間を、1人でも増やす」という想いから記事を発信しています。
1人の力は小さくても、皆で集まると大きな力になると信じて。
頑張るあなたを応援しています!
次の記事で会いましょう!
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出展
(注1) NTT DATAサステナビリティレポート 2020
(注2) 日立サステナビリティレポート 2020
(注3) JICA海外協力隊 コンピュータ技術
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