- 新卒でJETRO職員になりたい!どんな人材が求められているの?英語力はどれくらい求められるの?
- JETROの選考フローは?選考にどのように対策すればいいの?
- JETROから内定が出るような人の学歴は?出身大学はどこ?
- 就職難易度はどれくらい?
の疑問にこたえます。
この記事では、JETROに新卒で働きたい方に向けて、就職難易度、求められる人物像、採用選考の筆記試験・面接への対策を解説します。
就職難易度
倍率
JETROでは採用割合を公表していませんが、噂では倍率は100倍ともいわれています。
毎年の新卒採用人数は20~40人ほどなので、約2000~4000人が応募している計算になります。
一般企業に比べれば非常に高いですが、同じ独立行政法人のJICAの倍率1万倍に比べれば低いです。
まずはESが通過できるよう「他の学生との差別化」が鍵になります。
JETROの採用実績校
JETROの公式ホームページでは、採用においてこのように公表しています。
- 採用において、学部・学科の制限なし
- 英語やその他特定の言語に係る試験の点数等の基準なし(ただし、入構後2年以内にTOEIC730点レベルを目指す)
- 国籍不問(ただし、2023年3月末までに4月以降就労可能な在留資格をとること、母国語と同レベルの日本語能力が求められます)
なので、貿易・投資に関係のないような理系学部の学生、英語の苦手な学生、外国籍の学生でも応募はできます。
とはいえ、競争倍率は高いため、就職四季報によると2018~2020年度には次の大学の学生が採用されたとのことです。
採用実績校一覧(文系)
大阪大学、一橋大学、エジンバラ大学、筑波大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、国際基督教大学、国際教養大学、法政大学、立教大学、東京大学、東京外国語大学、東北大学、お茶の水女子大学、立命館アジア太平洋大学、同志社大学、青山学院大学、明治大学ほか
理系
京都大学、北海道大学、東北大学ほか
[出典]就職四季報2018年度〜2020年度
一流大学が名前を連ねていますね。
もちろん、これらの大学からの採用実績はあくまでも過去のものであり、将来はこの中にない大学から採用される可能性も十分にあります!
ビビる必要はありませんが、事実として受け入れて、優秀な学生と競争することを覚悟しておく必要はあります。
求められる人物像
2023年度採用では、一般職の募集はなく、総合職のみの採用が行われます。
「求められる人物像」はJETROの公式ホームページで、2022年4月現在では公開されていませんが、2021年卒の採用の際の要件を参考にしていただけるかと思います。
JETROは、日本の経済発展のための通商政策実施機関として、常に時代の要請に応える事業を実施していくことが求められます。それを踏まえ、次の通り「求める人材像」として設定しています。
<求める人物像>
■総合職
①日本政府関係機関で働く者として、志を高く持ち、お客様に最善最適のサービス・情報を提供できる人材
②外部志向を持ち、組織内外と連携し、展開力のある人材
③自身の強みを創り上げ、その分野におけるプロを目指す人材
[出典] 「よくある質問」JETRO新卒採用 2021
日本政府関係機関で働く者として、志を高く持ち、お客様に最善最適のサービス・情報を提供できる人材
JETROは経産省所轄の独立行政法人として、官と民をつなぐ架け橋的な存在です。
JETROは社会経済情勢の変化に合わせて事業を行っていて、職員としても「社会のために」貢献するマインドが求められます。
日本⇔海外の貿易・投資を促進するために、「お客様のために」最前最適なサービス・情報を提供することが求められます。
外部志向を持ち、組織内外と連携し、展開力のある人材
日本と海外との架け橋となるJETRO職員として、国内外の政府機関、企業、商工会議所などのさまざまなステークホルダーとの調整を行うことが求められます。
総合職は東京、地方、海外を2~4年でジョブローテーションをします。
海外の方々とも円滑にコミュニケーションを取り、価値観、政治、文化、宗教などの壁も乗り越えられる人材が求められています。
また、日本と海外との協力によりシナジーを生み出すために、課題解決にむけて企画・提案などを行うことも求められています。
自身の強みを創り上げ、その分野におけるプロを目指す人材
貿易・投資の促進のためには、多様な国地域での幅広い業種について、法律知識、現地商習慣など専門性が求められます。
JETROでは、2~4年ごとにジョブローテーションを行いますので、その中で自分の適性や強みを見つけ、それを伸ばしてプロとして活動することが求められます。
そのプロどうしの協力により、より高度なサービスを提供できるようになるのです。
採用選考の対策
2020年卒、2021年卒向けには、このような試験が行われました。
2023年卒向けの対策でも大筋は変わらないものと推測されます。
エントリーシート(ES)
2021年卒の採用の際には次のような、ESではこのような設問が出されました。
- あなたが企業を選ぶ際に最も大切にしている基準は何ですか。また、JETROの志望理由を教えてください。(150文字)
- 興味のあるJETROの業務を一つ挙げ、どのようなことをやってみたいか教えてください(既存事業に捕われず、自由な発想で)。(200字)
- 大学時代に、学業および課外活動等で力を入れたことを3つ挙げてください。それぞれについて実績や体験したことを教えてください。(各60文字×3)
- 最も力を入れた取り組みについて、内容を記述してください。(150文字)
- これまで経験した失敗や挫折、あるいは達成感を得た経験を1つ挙げて、特にその原因・要因の分析と、経験から学んだことを教えてください。(250文字)
ESは選考の第一関門であり、次の面接での鍵となります。
面接で聞かれることも想定して、作りこんでいきましょう。
ESづくりのポイント
- Point 1: あなたらしさの伝わる「志望動機」で他の学生と差別化しましょう。あなた独自の経験や学びを表現しましょう。
- Point 2: JETROについて知りましょう。JETROの概要と働き方については、この記事が参考になります。
- Point 3: あなたがいかに「JETROが求める人物像」に近いかアピールしましょう。
筆記試験(小論文)
JETROオリジナル形式でのWEBテスト「小論文」が出題され、お題を選んで800字以内で回答します。制限時間は50分です。
トピック例
- アフリカ市場の可能性について、それに対しJETROは何ができるか
- 日本の地方が抱える課題とJETROの役割
- SDGsについて貢献できること
- アジア諸国の経済的台頭とこれからの日本と戦略について
- 日本にイノベーションを起こすためにできること
この対策方法として、内定者はJETROの白書・報告書を読んだり、ニュースを見たりして対策を行う方法があります。
選考の結果は、1カ月以内にメールで届きます。
面接
2021年卒向の採用では、新型コロナ対応のためWEB面接が行われました。もし新型コロナの状況が変わらなければ2022年卒の採用でも、そのようになる可能性があります。
1次面接
WEB面接で人事職員と15~20分ほどの面接を行います。内定者によると、1対1で和やかな雰囲気とのことです。
質問内容(例)
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- ESの深堀(学生時代に取り組んだことなど、面接官から質問があります)
- JETROを知ったきっかけ
- 入構後はどのようなことで貢献していきたいか?
- 他社選考状況
- 逆質問
面接のポイント
- ESを読み返して、深堀質問に備えましょう。逆質問もあるため、質問を準備しておくことも大切です。
- WEB面接では対面と比べて熱意が伝わりにくいため、意識して熱意が伝わるように話すことが必要です。
- 1つ1つの質問に簡潔にこたえること。因果関係が分かりやすく、ロジカルに伝えることが重要です。
面接の合否は2~3日後に電話でお知らせされます。
2次面接
東京本部かWEBで面接が行われます。時間は20分ほどで、役員・人事管理職クラスの面接官4人に対して学生1人の面接です。
質問内容(例)
- 自己紹介
- エントリーシートを中心に、志望動機や学生時代に力を入れたことの深堀
- 他社選考状況(受けている業界や共通している軸などはあるか)
- 大学での専攻や研究について
- 学生時代に取り組んだこと
- 留学経験について
- 志望動機
- JETROをどのようにして知ったか
- JETRO入構後携わりたいこと
- 英語能力
- 逆質問
面接のポイント
面接官が4人になるため、雰囲気は厳かになりがちですが、緊張せずにあなたらしさを表現することが大切です。
あとは、1次面接と同じ点を留意して臨みましょう。
面接の合否は2~3日後に電話で連絡があります。
最終面接
東京本部かWEBで面接が行われます。時間は10分ほどで、理事長と役員クラスの面接官4~5人に対して学生1人の面接です。
質問内容(例)
- 自己紹介
- 志望動機
- ESの深堀り
- 小論文についてのツッコミ
- COVID-19の日本政府の対応は?
- 日本及び留学先での研究内容
- どのように留学先に応募したかについて
- 入構後にやりたいこと
- 印象に残っている本について
面接の合否は、当日中に電話でお知らせされます。
Take Action!
いかがでしたか?
2023年卒採用に備えて、まずはあなた自身、JETROを知りましょう。
OBOG訪問やJETROのイベントに参加して情報収集をするのもおススメです。また、次の記事も参考になります。
私は「国際協力で世界を良くする仲間を、1人でも増やす」という想いから記事を発信しています。
1人の力は小さくても、皆で集まると大きな力になると信じて。
頑張るあなたを応援しています!
次の記事で会いましょう!
▽関連記事
コメント
[…] […]