保健師として世界での予防保健に取り組みたい!
どのような参加方法があるの?
語学力が不安…。現地で体調を崩さないか不安…。どのように対策すれば良い?
の疑問にこたえます。
この記事の信頼性
新型コロナなどの感染症対応や生活習慣病対策などが世界的な問題となっている現在、予防保健の重要性は増しています。
この記事では、まず読者の皆さんの求めるものを明確していたいた上で、世界で予防保健に取り組む方法4つを分かりやすく紹介します。
国際協力について、なかなか網羅的な情報がなく、探すのが大変ですよね。この記事では、参加方法のメリット/デメリットと活動概要を紹介しますので、皆さんの選択に役立てもらえれば嬉しいです。
また、皆さんの不安の解消につなげていただくため、語学対策、そして現地に行くときに看護師/保健師の友人が必ず持っていく健康管理グッズ3選を紹介します。
保健師として世界での予防保健で貢献したい方、必見です!
▽看護師として国際協力する方法はこちらの記事でも紹介しています。
求めているものを明確に、具体的にイメージしましょう
たった1度きりの人生。後悔せずに生きたいですよね。
まずは、ご自身の中で、この問いかけと向き合ってみましょう。
- どのような生き方をしたいですか?
- あなたが働く目的は何ですか?
- どのように国際協力に関わりたいですか?
- その障壁は何ですか?どのように乗り越えますか?
- あながた求めるものを明確に、具体的にイメージできたでしょうか?
それでは、国際協力の方法を見ていきましょう。
世界で予防保健に取り組む方法4選
JICA海外協力隊に参加
一番ハードルが低く、オーソドックスな国際協力の方法です。
「保健師の国際協力とは?」と言われたら、多くの方が協力隊をイメージしたのではないでしょうか。
▽メリット
- サポート体制が充実!2年間で約150万円の手当をもらえます。健康を崩しても、現地JICA事務所からサポートを受けられます。語学研修も受けられます。サポート体制が充実していて、安心して参加しやすいです。
- 協力隊には「国際交流」の側面もあり、国連職員などと比べると定量的な「いつまでに、どのような成果を上げる」といったコミットが求めれる度合いは低く、定性的な成果も評価してもらえます。(御幣があるかと思いますが、初心者でも参加するハードルは比較的低めです。もちろん参加する方は責任を持って参加されると思います。)
▽デメリット
- JICA海外協力隊に参加するにあたって、多くの方は仕事を辞めて参加する必要があります。たとえ派遣が取りやめられても、何も保障はなく、自分で次の仕事を探す必要があります。
- 所定の派遣期間を現地に行く必要があります。派遣途中で帰る場合は、余程の理由が必要であり、多くの方に迷惑をかけてしまいます。覚悟が必要です。
▽JICA海外協力隊への参加理由
協力隊経験者の2人の声を紹介します。
学生の頃から国際協力に興味があり、携わりたいと思っていました。(注1)
中学生の時に見たアフリカの映像を忘れられず、自分も国際協力に参加したいと思っていました。
サポート体制が充実している協力隊なら自分にもできるかもしれないと思えました。(注1)
▽現地での活動
- 地域での活動
- PHC支援
- 感染管理
- 栄養指導・改善
- 健康・衛生・性教育等の啓発活動
- 養成学校での活動
- 職業訓練高校保健科における教育
▽資格要件
- 看護師、助産師、保健師の国家資格
- 3年以上の実務経験(専門性によっては5年以上の経験)
- 要請内容によっては、特定の疾患や部署での知識・経験、プライマリヘルスケア、母子保健、5Sについての体系的な知識や経験などが求められます (注1)
看護師/保健師として国際協力する方法の中で、もっともハードルが低いです。初心者にオススメです!
NGOでの保健教育や啓蒙活動
国際協力での王道キャリアです。
NGOとしては、国境なき医師団、ジャパン・ハート、世界の医療団、JIM-NET、グッドネイバーズなどが有名です。
▽メリット
- 草の根レベルで、地域の方々に寄り添って、医療保健の底上げをする活動をできます。
- JICA海外協力隊に比べると、より即戦力としての専門性・語学力・コミットが求められる傾向にあります。国際協力の道でのキャリアを深めたい方におススメです。
▽デメリット
- NGOでのサポート体制は、JICAや国連に比べると低いです。NGOには保障を求めず、自己責任での選択が求められます。(とはいえ、医療系NGOでは、周りに医師や看護師などがいますので、体調を崩した時にはケアしてもらえます。心配な方は、派遣前に応募先の団体に相談してみましょう。)
▽活動内容
- ヘルスプロモーターとして健康教育や啓蒙活動
- プライマリヘルスケアの普及
- 母子保健 など
地域の方々への保健・衛生教育といった関わり方だけでなく、組織を支える仕事として人事・経理・ファンドレイジングといった幅広いポジションでの募集があります。
一口に「NGOでの国際協力」といっても、とても奥深く、団体によっても募集内容は様々です。
こちらの記事では、医療系NGOの団体紹介と募集ポジションの解説をしています
NGOでは即戦力としての専門性・語学力・コミットが求められます。国際協力でのキャリアを深めたい方におススメです♪
開発コンサルとして保健システム構築に貢献
日本から途上国への2国間援助を担っているのがJICAであり、開発コンサル企業はJICAから委託を受けてプロジェクトを実施しています。
新型コロナなどへの対応からJICAは途上国での100の病院改修・整備を目標としています。今後は保健医療分野でのニーズが高まると予想されます。
▽メリット
- 開発途上国の国づくりに携われます。その国の医療保健制度、中核病院などの医療インフラ整備・運営改善などに関われます。
- 民間企業での勤務の場合、NGOよりはサポート体制が充実しているところが多いです。(個人事業主は除く)
▽デメリット
- 「コンサル」という第三者としての関わりから、相手国での当事者の成長を促したり、制度づくり等をサポートします。「当事者」に親身に関わりたい方には物足りないかもしれません。
▽活動内容
- 保健行政、地域保健・医療、母子保健、IECなどの分野の開発や人材育成
- 途上国で保健分野のフィールド調査、保健インパクト調査など
▽関連記事
医療インフラ整備や運営改善などで、途上国の医療の長期的なベースアップに貢献したい方におススメです!
国連機関で枠組みや制度づくりに貢献
多国間援助に関わりたい方、世界での枠組みづくり、国の医療政策づくりといった仕事に携わりたい方におススメです。
国連機関では、世界での保健医療の枠組みづくり、感染症やその他疾患の撲滅に向けた研究や各国への政策立案支援を行っています。
▽メリット
- 国際的な枠組み、国づくり、疾病対策といったダイナミックな仕事をできます。
- ポジションに就いている間の給料や福利厚生は、公務員並みに安定しています。
▽デメリット
- 常に新しいことを学び、考え、判断するリーダーシップが求められます。適性が合わないと辛くなる可能性があります。
- ポジションでの業務が終了したら、次のポジションに応募して仕事を見つける必要があります。
▽WHOの活動内容
- 国際保健事業の指導的かつ調整機関としての活動
- 保健事業の強化についての世界各国への技術協力
- 感染症及びそのたの疾病の撲滅事業の推進
- 保健分野における研究の促進・指導
- 健康関連SDGs目標に到達するために各国を支援 など
▽募集要項
応募ポストにもよりますが、WHOで求められる主な要件はこちらです。
- 修士号(医学、獣医学、農学、公衆衛生学、法学、医療政策、開発学、国際関係学など。医師、看護師、薬剤師の資格が有利になることもあり。)
- 社会人経験2年以上
- 英語もしくはフランス語で流暢にコミュニケーションできる
- 健康福祉の問題にnationalもしくはinternationalレベルで携わった経験があると望ましい。
こちらの記事では応募方法も含めて解説していますので、併せてご覧ください。35歳まででしたらJPO派遣制度を使うのがおススメです。
世界の枠組みや制度、国づくりに取り組みたい方におススメです!
「語学力が不安…」というあなたへ。語学対策。
JICA海外協力隊に合格した看護師/保健師のうち、日常会話ほどの英語力(Dレベル)の方は約65%でした。(注1)
TOEIC 330点、TOEFL 410点、英検準2・3級といった、中学~高校レベルの英語力です。
この数字を見てどう思いますか?
「これくらいの英語力でも、この現地に行って活動できるんだ!」という方もいるかと思います。
その一方で、現地で活動する多くの方が「コミュニケーション」に難しさを感じているのも事実です。
その対策として「留学」と「オンライン英会話」を紹介します。
留学する
一番効果的に語学力を伸ばす方法は留学することです。
キャリアにつながる留学・ワーホリプランを格安でプランニング|夢カナ留学
オンライン英会話
新型コロナの影響で留学をしにくい昨今、注目が伸びているのはオンライン英会話です。
例えば、AI英会話アプリ「スパルタバディ」では、担当コーチが英語学習をサポートしてくれます。
オンライン英会話のメリットはこちら
- 継続は力なりです。英語コーチからLINEに連絡が入り、学習を習慣化できます。
- フィードバックをもらえるので、仕事の合間の勉強で忙しくても、効率的に学習を進めることができるようになります。
まずは無料でカウンセリングを受けてみるのはいかがでしょうか。
現地に必ず持っていく健康管理グッズ3選
国際協力の現場は、途上国であったり、被災地であったり、衛生環境がよいところばかりではありません。
お腹を壊すこと、良くあります(笑)
何度も派遣を受けている看護師の友人、そしてクオッカがおススメする健康管理グッズ3選を紹介します。
正露丸
まさに海外への旅のお供、正露丸。
お腹を崩すときの強い味方です。
くさいイメージの正露丸。糖衣であれば匂いも気になりません。
ポカリスエットのパウダー
お腹を崩しても脱水防止できます。
パウダーであれば、水に溶いて飲め、あまり荷物にもならないのでおススメです。
ビオフェルミン
「正露丸を飲むほどじゃないけど、お腹の調子が悪い…」時にオススメです。
乳酸菌で優しく腸内環境を整えてくれます。
…今回ご紹介したグッズは3つともお腹を崩す時のお供ですね。(笑)
備えあれば憂いなしです。
Take Action!
いかがでしたか?
今日が一番若い日です。「今じゃない。将来やろう」と考えていると、あっという間に1年、5年、10年と過ぎていってしまいます。
あなたは、本当はどんな人生を生きたいですか?
読者の皆さんが夢と向き合い、夢を叶え、最高の人生を歩むことを心から祈っています。
この記事では、保健師として国際協力する方法を紹介しました。
私は「国際協力で世界を良くする仲間を、1人でも増やす」という想いから記事を発信しています。
1人の力は小さくても、皆で集まると大きな力になると信じて。
頑張るあなたを応援しています!
次の記事で会いましょう!
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