【総まとめ】国際協力で役立つスキル11選【知らなきゃ損】

仕事にする

国際協力に求められるスキルとは?

の疑問にこたえます。

この記事を読んでいる方は、これから国際協力の分野でステップアップしていきたい社会人の方、そしてこれからキャリアをつくっていく学生の方と思います。

この記事では、国連、JICA、NGOの「援助」での国際協力での主な役割は2つあります。

  • 援助を届ける
  • 援助を支える

それぞれについて、必要なスキルを紹介します。

援助を届ける力

現地に教育、保健医療、食糧、水、インフラなどの援助を届けるにあたって、次のスキルが求められます。

1つのプロジェクトにあたって、複数のプロフェッショナルで協力しあうので、全てを備えている必要はありません。しかし、プロジェクトでの成果につなげるためには、いずれのスキルも薄く広く有した上で、どれか突き抜けたスキルを持つ必要があります。

あなたは、自分の強みを生かしてどのスキルを伸ばしますか?

  • 援助分野や担当業務での専門性
  • ニーズ調査・分析力
  • 地域に関する知識・経験
  • 援助に関する知識・経験
  • マネジメント力
  • コミュニケーション力
  • 体力

詳しく見ていきましょう。

支援分野や担当業務での専門性

国際協力の対象は、食べる、住む、働く、といった人間の生活全般に及びます。

そのため、ここで求められる専門性は、教師、医師、看護師、管理栄養士、保育士、建築士、弁護士などの資格職から、資格がなくても海外含めたビジネス経験が豊かな方まで多岐にわたります。

一般的に「専門性」とは、「大学・大学院での専攻」、「類似の職務経験」、「資格」で測られます。

特に国連では、「大学院での専攻」と「職務経験」が重視されます。

JICAやNGOでも同じような項目は審査されるのですが、大学卒でも応募できるポジションは比較的多いです。

ニーズ調査・分析力

現地で求められているモノを知り、成果を出すための資源配分を考え、プロジェクトをつくる力です。

クオッカ
クオッカ

どんな社会課題の解決が求められているのか?

団体の強みを生かし、どのように課題解決に取り組むか?

数々の課題に対しリソースが限られる中で、どのように優先順位をつけるか?

他の援助団体や自治体などと、どのように協力・分業するか?

援助後、現地の自立にいかにつなげるか? 

などなど…

国際協力の現場では、限られたリソースで最大限の課題を解決するために、検討すべきことが多くあります。

援助団体による「一方的な押し付け」は決して自立にはつながらないため、調査段階での現地へのインタビューや合意形成のアプローチはとても大切です。

地域に関する知識・経験

援助対象の国・地域について、政治、経済、社会、文化、などについての知識と業務経験があることです。

その国・地域での「業務経験」で測られますが、留学経験があれば、それも評価の対象になるでしょう。

援助に関する知識・経験

国際協力業界について、次のような知識・経験を言います。

  • 各援助機関の特性
  • 各援助機関の相互の関係
  • 主な事業スキーム
  • 最近の援助トレンド など

業務経験や、大学・大学院での専攻からはかられます。

このブログでも紹介しています。こちらの記事も参考になります。

マネジメント力

国際協力では、大型インフラ整備事業の実施や、紛争下でのプロジェクト実施などで、高度なマネジメント力が求められます。

具体的には、次のような力が必要となります。

  • 課題解決のため、方向性を示し、必要なリソースを手配して課題解決にあたる力
  • さまざまなステークホルダーと協議・調整しながら、刻々と変わる環境に対処しながら、事業の目標を一定期間内に達成する力
  • カウンターパートに技術を伝え、彼ら自身で自立して行えるように促すコーチング力

JICAから委託を受ける開発コンサルでは、特にこのマネジメント力が求められます。

また、NGOでも紛争地などの政情不安定な地域で援助を行うにあたり、「スタッフの安全を守るために撤退するか、現地の方々のために活動を継続するか」といった究極の決断に迫られることがあります。

コミュニケーション力

全ての業務の根底にある、コミュニケーション力。

英語は必須です。最低でもTOEFL 80点、TOEIC 800点、英検準一級程度の英語力は求められます。

第二外国語としては、フランス語、スペイン語、アラビア語、中国語などを身に着けておくと、世界で活躍できる国・地域が広まります。

また、現地語をできると、とても強みになります。赴任先での同僚や友達に教えてもらうのも良いでしょう。

体力

スキルではありませんが、めちゃめちゃ体力が大事です。

海外との行き来する仕事では、夜行の飛行機で移動して、翌日朝からフルスケジュールで活動することも多々あります。

また、紛争地の病院で医療を提供する外科医は、爆撃がおきると、一晩に何十人もの患者が運び込まれ、48時間ぶっ続けで勤務した、という話もあります。

新しい環境での活動でパフォーマンスを発揮するには、体力が必要です。

スキルとして審査されるものではありませんが、日ごろから鍛えて備えておきましょう。

援助を支える力

援助活動を支えるために、人・モノ・金・情報といった資源を集る仕事や会計・総務といった組織を支える仕事があります。そこで求められるスキルを紹介します。

  • ファンドレイジングスキル
  • 広報スキル
  • 人材採用・人事スキル
  • 会計・総務スキル

具体的にスキルの内容をご紹介します。また、援助を支える活動では、現地スタッフほどの語学力がなくても何とかなりますが、TOEFL 80点、TOEIC 800点、英検準一級程度の英語力はあった方が良いでしょう。

ファンドレイジングスキル

特にNGOやソーシャルビジネスで必要なスキルです。お金を集めるファンドレイジングの方法は様々にありますが、ここでは3つの力を紹介します。

  • 営業力
  • マーケティング力
  • 企画力

具体的に見ていきましょう。

営業力

支援者さんやお客さんとの信頼関係をつくる力です。

対人的なコミュニケーションをとり関係構築する力、プレゼンテーション力などが求められます。

マーケティング力

ニュースレター、WEBなどのさまざまチャネルを通じて、マーケティングコミュニケーションを行います。

最近は特に、YouTube、TwitterなどのSNSでのWEBマーケティングが伸びてきています。

企画力

支援者さんやお客さんのニーズやトレンドは刻々と変化しています。

それを捉えて、適時にイベントやプロモーションなどの企画を行うことは重要です。

広報

支援地の現状や問題などを広報し、問題解決に向けて世論に訴えていくことは大切な仕事です。

広報では、このようなスキルが求められます。

  • マーケティング力
  • ライティングスキル
  • ブランド管理
  • デザイン力

具体的に見ていきましょう。

マーケティング力

マスメディア、出版、講演などのさまざまなメディアを使って、いかに効果的に活動や社会問題を広報するか考え、実行します。

ライティングスキル

記事や各種リリースなどの原稿を作成します。読者に文字で伝える力が求められます。

ブランド管理

団体のブランドイメージは財産です。それを傷つけることがあれば、お金や人集めだけでなく、援助活動に影響が出てしまう恐れがあります。

そのため、各団体でブランド管理が重視されています。

デザイン力

WEBやポスター、プレゼンなど様々な場でデザインが求められます。

より効果的に伝えるために、デザイン力は重要です。

人材採用・人事スキル

一般的な人事に求められるスキル・経験と同じです。

現地スタッフや事務所スタッフなど、それぞれに求められる要件を定義、採用広報を行い、採用選考を行います。

NGO等では組織規模により、人事だけでなく、会計・総務などのバックオフィス業務を担うことがあります。

会計・総務スキル

JICAの事業実施においても、NGOの運営においても、会計や総務は必ず求められます。

少なくとも、簿記で経費の仕分ができ、予算管理をできる必要があります。

Take Action!

いかがでしたか?

この記事では、国際協力に求められるスキルを「援助を届ける力」と「援助を支える力」に分けて解説しました。

みなさんのキャリア選択の参考になれば幸いです。

頑張るあなたを応援しています!次の記事で会いましょう!

出展

(注1) PARTNER:6つの資質と能力

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