寄付を考えているけど、信頼できる先か分からない。
寄付先はどういう基準で選べばいいの?
の疑問にこたえます。
この記事では、現役でNGOで働く筆者が、寄付先のチェックポイント5つを紹介します。
あなたが安心・納得して寄付先を選ぶことにお役立ていただけます。
信頼性の高い寄付先のチェックリスト5つ
結論から言うと、こちらです。
- 目的や活動に共感できる
- 収入のうち直接的な活動に使われる割合が70%以上
- 活動での成果を上げている
- 透明性をもって情報公開している
- 認定NPOである
具体的に見ていきましょう。
目的や活動に共感できる
一番はコレです!
あなたが関心のある社会問題やテーマについて、その団体の目的や活動が沿っているか。
もし子どもの貧困に関心があれば、子ども支援を行っている団体を。
もし環境問題に関心があれば、そのテーマで活動している団体を選びましょう。
収入のうち直接的な活動に使われる割合が70%以上
寄付したお金は、中抜けが少なく、より直接的な活動に使ってほしいですよね。
そういう方は、団体の年次報告書の財務諸表をチェックしましょう。
収入のうち、目安70%以上を直接的な活動に充てている団体は、比較的に中抜けが少ないです。80%以上だと超優秀です。
一方で、団体が活動を行うにあたって、団体の運営費もかかります。
スタッフにも生活があり、どれだけ意義のある活動でも、ボランティアでは持続できません。(切実)
持続的に活動を続け、社会・環境問題を解決するためには、事務所代やスタッフの人件費などの運営費がかかることへの理解も不可欠です。
活動での成果を上げている
きちんと活動し、成果を上げていることも大切です。
そのために、次の観点でチェックしましょう。
- 現場で働いている方の顔が見えるか?
- 活動による成果が定性的・定量的なかたちで出ているか?
- 一つの地域での課題が解決したら、別の課題解決に取り組んでいるか?
3つめの点については、社会問題が根深いため、かならずしもすぐに解決できるわけではないかもしれません。
しかし、NGOの目的は社会・環境課題の解決です。
一つの課題が解決したら、それで余裕の出たリソースを別の課題解決のために割り当てているような団体が健全です。
透明性をもって情報公開している
活動内容や収支について、透明性をもって公開していることもポイントです。
▽チェックする場所
- ホームページや会報誌など
- 内閣府のNPOホームページ(NPOでは税制面の優遇をうける代わりに情報公開が義務づけられています。)
今どき0円でホームページをつくれます。ホームページがなく、会報誌などでも報告をしていないような団体は要注意です。
認定NPOである
認定NPOに寄付すると、寄付金控除で税金面のメリットを受けられます。
もちろんNPOで認定でなくても、すばらしい活動をしている団体は沢山あります。
認定NPOだと、次の基準を満たし、内閣府からお墨付きをもらっています。
・パブリック・サポート・テストに適合すること(年間3000円以上の寄付者の数が年平均100人以上いる、など)
・事業活動において、共益的な活動の占める割合が、50%未満であること
・運営組織及び経理が適切であること
・事業活動の内容が適切であること
・情報公開を適切に行っていること
・事業報告書等を所轄庁に提出していること
・法令違反、不正の行為、公益に反する事実がないこと
・設立の日から1年を超える期間が経過していること
[出展] 内閣府NPOホームページ 認定制度について
そのため、多くの人に支持されて、健全な運営を行っている団体として、より信頼性が高いです。
信頼性の低い寄付先
逆に、信頼性の低い寄付先はこちらです。
- 目的や活動が曖昧
- 収入のうち運営費が占める割合が高い
- 活動での成果が分からない
- 不透明な情報公開
- NPO法人を名乗っていても内閣府に登録がない
信頼性の高い寄付先の裏返しですね。
あまり詳しい説明はいらないかと思いますが、5つめについては補足です。
NPOは、「特定非営利活動法人」の登記をしていなくても名乗ることはできます。
そのため詐欺に使われるケースもあるのです。
少なくとも、内閣府のNPO法人ポータルサイトで団体名を検索して、ヒットするかは確認しましょう。
※公益法人、一般社団法人などの法人格の団体はあてはまりません。
寄付先選びの参考になる記事
寄付先を選ぶにあたり、こちらの記事も参考にしていただけます。
まずは行動してみましょう!
Take Action!
いかがでしたか?
この記事では、こちらを紹介しました。
- 信頼性の高い寄付先のチェックリスト5つ
- 信頼性の低い寄付先
- 寄付先を選ぶ参考になる記事8選
今日が人生で一番若い日です。今の行動が、将来の現実を変えます
私は「国際協力で世界を良くする仲間を、1人でも増やす」という想いから記事を発信しています。
1人の力は小さくても、皆で集まると大きな力になると信じて。
頑張るあなたを応援しています!
次の記事で会いましょう!
[参照]
内閣府NPOホームページ
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