会社で消耗するより、仕事にこだわり、やりがいをもって働きたい。
NGO/NPOで働きたいと思ってるけど、どうかな?
経験者から話を聞きたい。
この疑問に答えます。
▽この記事でわかること
- 【悲報】新卒でNGO就職しない方が良い理由
- NGO職員の基準
- 若手でNGOの戦力になる方法
- 実力をつけるコツ3つ
この記事を書いている私は、大学卒業→民間企業就職→NGO転職し、NGOの現役職員を3年目です。
最近、就活生の方とお話しすることがあり、「新卒でNGOに就職できますか?」と質問をいただきました。
私も就活生のとき、「社会貢献性の高い仕事につきたい!NGO職員とかカッコいいけど、難しそうだし…。自分でも大丈夫かな?」と考えていましたので、とても共感します。
残念なことに、新卒でのNPO/NGO就職はオススメしません。
この記事では、その理由と、オススメのキャリアの磨き方を解説します。
どうしてもNGOで働きたい!という方は、こちらの記事をご参照ください。
新卒としてNGO就職しない方が良い理由
結論からいうと、理由は2つです。私や周りの友人の独断と偏見が入っているので、一つの意見として考えてください。
職務経験が足りず即戦力にはならないから
NGOは少ないリソースで、できる限り効率的に運営しています。
多くの団体では、新卒を育てられるほどの余裕はありません。
新卒はどうしても経験不足です。判断を誤ったり、非効率的であったりすることがあります。
どうしたら、より正しい判断し、時間あたりの付加価値を上げられるか?
それは、試行錯誤し、壁を乗り越え、経験値を積むしかありません。
例えば、ポケモンと同じです。
新卒ではレベル5でマサラタウンからスタートし、ポケモンやジムリーダーと闘って徐々にレベルを上げていきます。
NGO/NPOはレベル30からしか挑めないステージのようなものです。
レベル5で挑んでも、瞬殺されかねません。
「学生時代に色々経験してきたし、自分も戦力になるよ!」という方は、レベル10からのスタートかもしれませんが、それでもレベル30に挑むのは大変です。
どうしてもそのギャップを埋めるのに経験と自己成長が必要です。
NGOでは難しいですが、民間企業では新卒向け研修をしてくれます。給料をもらいながら、業務経験とスキルを積めるのです。
NGOに就職できても給料が低くやりがい搾取になるリスクがあるから
就職先や出会う人は、自分の鏡です。
企業・NGOを問わず、自分がつくりだす価値に対して、相応の対価が支払われます。
新卒で入れるようなNGOもありますが、そこでの対価は、今のあなたが生み出せる価値以上にはなりません。
民間企業より給料が低めで、昇給率も低めです。
例えば、新卒で入ったNGOで7年働いても月給は約20万。「そろそろ子どもが欲しいのに、給料低すぎて…。仕事にやりがいあるけど、民間企業に転職したいな」という方もいます。
人間ですから。どれだけ好きな仕事でも、生活が不安定だと、しんどいです。
それであれば、まずは「価値を創り出せる自分」になってからNGO転職しても遅くありません。
国際協力NGO職員の基準
ここでは、国際協力NGOでの基準を紹介します。国内で活動するNGOでの職員の傾向は、ここでは対象にしていません。
高学歴・高職歴
国際協力系のNGOに入って驚いたことは、高学歴・高職歴のスタッフが多いことです。
私が働いているのは、NGOの中でTOP 5に入る団体です。他のNGOでも、この傾向があり、いわゆる「N女」(NGOで働く高学歴・高職歴の女性)と言われます。
学歴では、早稲田、慶応、東大、国公立大など。採用で学歴の足切りがあると聞いたことはないですが、結果として高学歴な人が多いです。
職歴は様々ですが、大手企業や外資系が多いです。例えば、博報堂、SAP、資生堂、GE、マッキンゼー、LVMHなどです。
そこで、いわゆる“激務”を経験し、実力も実績もあるベテランです。
職歴フィルターがあるわけでもないので、前職が中小企業の方もいます。が、実力は伴っています。
求められる能力
ここで、ワールド・ビジョンの例を紹介します。(抽象的なので、他の団体にもだいたい当てはまります)
NGOスタッフは、職務経験を通じて、これらの能力を培った上で就職し、仕事の中で更に磨いていきます。
■求められる能力
・課題解決力
・思考能力
・自己管理能力
・関係構築能力
[出典] ワールド・ビジョン 国際NGOへの就職を考えるあなたへ:事務局長、常務理事から
また、国際協力系のNGOであれば、英語力も必要です。
ビビる必要はありませんが、事実なので、基準は知っておいても良いのではと思います。
一足飛びにはムリですが、Step by Stepで実力をつける方法を紹介します。
若手で戦力になる方法
こちらの2つです。
- 民間企業で実力をつけて、NGOに転職
- 現時点の実力で入れるNGOに就職+副業
民間企業で実力をつけて、NGOに転職
オススメの方法です。
民間企業で新人研修→実務でのOJTをつうじて、ビジネスで通用する実力をつけることです。
短期間で実力をつけたい方は、いわゆる“激務”の仕事を選ぶことも方法です。(とはいえ、ブラック企業は避けた方が良いです)
そこで、3~5年ほど職務経験を積み、自立して仕事をできるようになったら、NGOに応募するのも良いですね。
ぶっちゃけ、NGOでは仕事の基準が高い!!
私は社会人5年でNGO転職しましたが、仕事の基準に至ってたか微妙でした…(;^_^A
入社から1年ほどは同僚や先輩の皆さんに教えていただくことも多かったです。
NGOに入る前も、入った後も、自己成長めちゃくちゃ大事です。
現時点の実力で入れるNGOに就職+副業
「どうしてもNGOに新卒で入りたい!」という方は止めませんが、NGOに入り仕事にある程度慣れてきたら、副業に挑戦するのがオススメです。
NPO/NGOで給料低めなところでは、副業OKなところが多いです。
▽副業するメリット
- NGOだけでなく、一般的に通用する稼ぐ力を身につけられるから。
- ポータブルスキルを身につけると、民間企業への転職の選択肢もできるから。(例:セールス、マーケティング、ライティング、プログラミングなど)
- 給料が低くても、自分で稼いで補えるから。
- 本業と関連する分野で副業をすると、副業での学びを本業にも生かせるから。
この副業をはじめるにあたっては、YouTubeのリベラルアーツ大学の動画が参考になります。
私もNGO職員+国際協力ブロガーをしています。
ブログで培ったスキルと知識を、NGOの仕事に生かせるのでオススメです。
実力をつけるコツ3つ
民間企業とNGOを問わず、早く実力をつける方法を3つ紹介します。
- メンターを見つけて、徹底的にマネする
- 若手でも裁量をもって働ける環境に身を置く
- 伸びてる法人を選ぶ
メンターを見つけて、徹底的にマネする
職場で「この人のようになりたい!」というメンターを見つけましょう。
その人の仕事観、考え方、対人関係スキル、行動などをマネする。
シンプルにそうすることで、仕事の成果が劇的に上がります。
若手でも裁量をもって働ける環境に身を置く
リスクをとり、試行錯誤して課題を乗り越える経験。
それこそが、自分の実力に繋がります。
「ちょっと難しいかも…」ということにも挑戦していくこと。
そのためには、若手でも裁量をもって働ける環境に、自分の身を置くことです。
伸びてる法人を選ぶ
成果が伸びている組織には、その結果の原因があります。
企業なら売上高、NGOなら収益と寄付者数が、伸びているところを選びましょう。
まとめ:新卒でNGO就職はオススメしませんが、実力をつける方法はあります
いかがでしたか?
この記事では、こちらを紹介しました。
NGOで活躍したい方は、急がば回れです。民間企業に就職して、実力をつけるのがオススメです。
- 新卒としてNGO就職しない方が良い理由
- 経験不足で戦力にならないから
- NGOに就職できても給料が低くやりがい搾取になるリスクがあるから
- 国際協力NGO職員の基準
- 高学歴・高職歴
- 求められる能力
- 若手でNGOの戦力になる方法
- 民間企業で実力をつけて、NGOに転職
- 現時点の実力で入れるNGOに就職+副業
- 実力をつける方法
- メンターを見つけて、徹底的にマネする
- 若手でも裁量をもって働ける環境に身を置く
- 伸びてる法人を選ぶ
今日が人生で一番若い日です。今の行動が、将来の現実を変えます
私は「国際協力で世界を良くする仲間を、1人でも増やす」という想いから記事を発信しています。
1人の力は小さくても、皆で集まると大きな力になると信じて。
頑張るあなたを応援しています!
次の記事で会いましょう!
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