- 国連で働きたい!第二外国語は何を選ぶべき?
- 国連ではどれくらいのレベルのフランス語が求められるの?
の疑問にこたえます。
国連職員に求められる資質は、「専門性」と「語学力」です。
この記事を読む方は、英語は使える方が多いと思います。この記事では、英語にプラスしてフランス語を選ぶべき理由2つ、国連で求められるフランス語のレベルを紹介します。
第二外国語でフランス語を選ぶべき理由2つ
国連で英語とフランス語が作業言語
国連公用語は、英語、中国語、フランス語、スペイン語、ロシア語、アラビア語の6種類です。
このうち、英語とフランス語は国連事務局と国際司法裁判所での作業言語 (working language)です。(注1)
作業言語とは、国連から業務上の指示で使われる言語です。国連職員として働く要件として、英語かフランス語のどちらかを流暢に話せることが求められます。
また、国連欧州本部、WHO(世界保健機関)、WTO(世界貿易機関)などでもフランス語がつかわれています。スイス/ジュネーブやフランス/パリなどのフランス語圏に多くの機関が置かれています。
世界で多くの方が話し、地域も広い
全世界で、1億2300万人がフランス語を母国語として話し、2億7700万人が母語/第二外国語として話しているといわれています。
フランス語を公用語としている国は29か国です。
言語を活用できる場面や国の幅広さはかなり上位といえます。
アフリカなど人口増加が著しい地域で使われることが多く、2050年にはフランス語ユーザーは8億人を超えるのではという説があるほどです。
世界で母国語もしくは第二外国語として話されている言語のランキングはこちらです。
やはり英語を話す人が最も多いです。国の人口に比例して、その言語を話す人口も多いことがわかります。
- 英語 12億6800万人
- 中国語 11憶2000万人
- ヒンドゥ語 6億3700万人
- スペイン語 5億3800万人
- フランス語 2億7700万人
- アラビア語 2億6500万人
- ベンガル語 2億5800万人
- ロシア語 2億2500万人
- ポルトガル語 1億9900万人
- インドネシア語 1億7100万人
- ウルドゥ語 1億3200万人
- ドイツ語 1億2600万人
- 日本語 9900万人
- スワヒリ語 9500万人
次のマップからわかるように、多く支援が行われているアフリカでは旧フランス植民地の国ではフランス語、旧イギリス植民地の国では英語、イスラム教が国教の国ではアラビア語が話されることがわかります。
以上から、サブサハラアフリカで活躍したければフランス語、中南米地域で活躍したければスペイン語、中東地域やイスラム圏で活躍したければアラビア語を身に着けておくと良いでしょう。
国連で求められるフランス語のレベル
国連の空席公告では言語の求められるレベルは設定されていません。面接の中で、流暢さ、コミュニケーション能力が審査されます。
JPOなら「B1相当以上」が求めれますので、ここではそれを紹介します。
フランス語のレベル
フランス語のレベル一覧はこちらです。この中で、B1は「限りがあるが有効に活用できるフランス語能力」とされています。
資格ごとの点数対応表と勉強時間の目安
DELF・DALF
DELF(Diplôme d’études en langue française)・DALF(Diplôme approfondi de langue française)はデルフ・ダルフと呼ばれるフランス語能力を測る資格試験です。
フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格(ディプロム)で、一度取得すれば無期限有効です。
受験者は「聴解」「読解」「文書作成」「高等表現」の4つの言語能力が問われます。(注2)
TEF(フランス語能力認定試験)
TEF (Test d’Evaluation de Français)は、フランス文部省が認可し、パリ商工会議所が実施する世界共通のフランス語能力試験です。
TEFは世界90カ国で実施され、日本でも受験できます。(注3)
TCF(フランス語能力テスト)
TCF(Test de Connaissance du Français)は、フランス国民教育省が認定した総合的なフランス語学力レベルを測るテストです。
点数に応じて受験者のレベルを、言語に関する欧州共通基準(CECRL)の6段階で判断します。
TCF は、自分のフランス語能力を、英語のTOEICのように簡単で早く確実に計ることを望む、フランス語を母国語としない16歳以上の方全てを対象としています。
また、DELF・DALF 受験に際し、どのレベルを受験するべきかの判断基準にもなります。
受験者にはテストの成績を記載した証書(有効期間2年)が発行されます。(注4)
TCFは国際基準・統一規格の語学試験で、以下の必須試験と補足試験があります。
- 必須試験:聴解/語彙・文法/読解
- 補足試験:口頭表現/文書作成
仏検(実用フランス語技能検定試験)
公益財団法人フランス語教育振興協会が実施する、日本語話者向けのフランス語の検定試験である。2006年度まで文部科学省認定試験でした。現在、日本における標準的な語学検定試験の一つとなっています。(注5)
オススメの参考書
▽発音
▽単語
▽DELF
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第二外国語でフランス語を選ぶべき理由2つ
- 国連では英語とフランス語が作業言語です。WHOやWTOなどの国連システムの主要機関はジュネーブやパリにあり、フランス語が普通に使われています。
- 世界で多くの人が話し、公用語とする国・地域も広いです。母国語/第二外国語とする人口は、2億7700万人で世界第5位にあたります。アフリカなど人口増加が著しい地域で使われることが多く、2050年にはフランス語ユーザーは8億人を超えるのではという説があるほどです。
国連で求められるフランス語のレベル
国連で求められるフランス語のレベルは、公式にはありませんが、JPOではB1以上とされています。B1は「限りがあるが有効に活用できるフランス語能力」レベルです。
頑張るあなたを応援します!次の記事で会いましょう!
出典
(注1) 国連広報センター 加盟国と公用語
(注2) 日本フランス語試験管理センター
(注3) フランス語能力認定試験 TEF
(注4) TCF とは?
(注5) 仏検
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